便秘 死亡

消化、排便の仕組み

ふだん意識することは少ないけど、人間の消化や排せつの仕組みは実によくできています。

 

腸は、小腸と大腸に分けられます。

 

腸は分業制で、小腸は消化・吸収を担当、大腸は排せつを担当しています。

 

ロから入った食べ物は、食道から胃、十二指腸を経て、小腸の中で体に必要な栄養素が消化・吸収されてから大腸に送り出されます。

 

大腸は右下の盲腸から始まり上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸と名前がついています。

 

便の元となる食べ物の老廃物は、小腸から大腸へ送られてきたときには、まだまだ水分の多い状態ですが、上行結腸、横行結腸、下行結腸と移動するにつれて水分が吸収されていき、S状結腸へたどりつくころには、固形の便になります。

 

通常、胃に食べ物や飲み物が入ると、反射的に大腸のぜん動運動が起こり、S状結腸まで来ていた便が直腸まで押し出され、脳に『排便したい』という信号が伝わって、便意が起こります。

 

便意と連動して直腸は収縮し、紅門の筋肉(骨盤底筋)がゆるんで肛門から便が排せつされるのです。

 

直腸から肛門にかけては、角度があるために便がもれにくくなっています。

 

便意を感じてトイレに座ったときには、無意識に骨骨盤底筋がゆるみ、さらに腹圧がかかると直角だった直腸と肛門の間の角度が130度ぐらいに開いて、便がスルッと排せつされるんですね。

デリケートな便意のセンサー

一般的に、便意がないときには空の状態です。

 

腸のぜん動によって、S状結腸の中の便が直腸に来ると便意を感じます。

 

便意を感じるセンサーは直腸にあると思われがちですが、実は手術で直腸を全部切除してしまった人でも、ちやんと便意は起こります。

 

便意というのは不思議なもので、我慢するといったん遠のきます。

 

朝、学校や仕事へ行く前に時間がなくて便意があっても我慢してしまうし、そのまま1日排便がなかった経験をしたことのある人も多いはずです。

 

便意があっても我慢、これを繰り返していると本来の排便リズムが狂い、便意を感じません。

 

しかし便はすでに直腸までは到達していますから、そこで硬くなって、いきまないと出づらい状態になってしまいます。

 

普段、排便がスムーズな人でも、旅行のときなどに便秘気味になるのは、外出先で便意を我慢することで排便リズムが狂うからなのです。

 

一度や二度出なかったくらいでは問題はありませんが、直腸で大量の便が固まってしまい、自力で出せなくなって苦しくなってしまい救急車で運ばれてくる人もいますので、必要以上に便を我慢することは禁物です。

どんな状態なら便秘なの?

日頃の食事や運動、生活パターン、腸のぜん動、便意、直腸の形や働き、これらのどこかに問題が起きて便が出にくくなり、便の回数が少ない、いきまないと出ない、残便感がある・・・など、本人が排便のこしで不快だったり苦痛を感じたりしている状態が便秘です。

 

なかには、便が毎日出ないし便秘だと心配する人がいますが、便通の回数には個人差があります。

 

一般的には、排便回数が1日3回から3日に1回程度なら正常です。

 

3日以上出ない場合や、週に2回以下なら便秘といっていいでしよう。

 

毎日便が出ていても、4回に1回以上は強くいきまないと出ないようであれば、これも便秘です。

 

また、残便感がある、便が出なくてお腹が張って苦しい、便意がない、といった症状がある人もやはり便秘といえるでしよう。

 

逆に、排便がたとえ1週間に1回でもスムーズに出ていて、本人が不快でも苦痛でもなければ問題はありません。

便秘の医学的説明

大腸内の便の通過が遅れて、腸内に停滞し、水分が吸収されて硬化し、排便に困難を感じる場合をいいます。

 

排便習慣には個人差があり、便秘を明確に定義することは困難です。

 

一般的には24〜48時間に、1〜2回規則正しく排便があるのが普通です。

 

排便回数では、4日以上排便のない場合を便秘といいます。

 

 

小腸は常時、蠕動(ぜんどう)運動を続けており、大腸のような逆蠕動運動はみられません。

 

したがって、小腸は器質的狭窄(きょうさく)がない限り、便秘の原因とはなりません。

 

慢性便秘は、高齢者の胃腸系統の中で最も多いもののひとつで、介護をする上で問題となることが多いです。

 

経口摂取された食物は、栄養分の大部分を小腸までで消化・吸収され、線維成分の多い液状となり、大腸へ送り込まれます。

 

上行結腸の蠕動・逆蠕動運動の間に有形化され、横行結腸、下行結腸へ送られ、下行結腸下部からS状結腸に貯留します。

 

摂取した食物は、通常6〜12時間でこの貯留部位に到達します。

 

さらに、蠕動運動により直腸内に送られ、内圧が40〜50cmH2Oに到達すると、骨盤神経を介して脊髄中枢に刺激が伝えられ、排便反射が起こり、内肛門括約筋が弛緩して、直腸の蠕動運動が起こります。

 

この直腸内圧の上昇は、知覚神経末端から延髄・視床下部を通り大脳に伝達され、随意的に外肛門括約筋の弛緩が起こり、排便となります。

 

自然界の動物では、食物を摂取すると、胃・直腸反射が誘発されます。

 

以上のいずれかのプロセスに障害が生じると、便秘となります。

 

便秘の原因は多彩にありますが、器質的便秘と機能的便秘とに二大別されます。

 

器質的便秘は、腸閉塞、腹腔内臓器による圧迫、大腸癌、先天性異常(ヒルシュスプルング病など)に起因します。

 

機能的便秘は、一過性単純性便秘、常習性便秘、弛緩性便秘、けいれん性便秘、直腸性便秘などがあります。

 

 

 

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